7月1日(金)浜松商工会議所10階BC会議室にて「会議所全体研修」が行われました。この研修は、浜松YEGの親会である浜松商工会議所の活動内容について理解を深めるために開催されました。研修は、私達YEGメンバーが浜松商工会議所の会員として所属する各専門部会に分かれて行われました。会員同士での話し合いを通じて部会会員として浜松の発展のためにどのように活動していくのか、またYEG卒業後も続く商工会議所内での将来像をイメージしながら、現在行っているYEG活動の意義をメンバーに感じてもらうことを目的とした研修でした。研修委員会が企画運営するこの全体研修には、113名が参加しました。
研修委員会の外山武志委員によるYEG宣言、綱領・指針・スローガン唱和、伊藤友輔会長による挨拶に続き、松本力洋委員長よりこの研修の趣旨説明がありました。
研修委員会の外山武志委員によるYEG宣言。
伊藤会長からは、「年度所信から述べてきた大切な研修です。」というこの研修に対する重要性を伝えられたのち、大切な2点のお話しがありました。
1点目は「商工会議所の意義をしっかりと認識してください」です。「商工会議所には定款があり、その第7条に定められる17の事業目的の第一番目に、~商工会議所としての意見を公表し、これを国会・行政庁等に具申し、または建議する事~と謳われています。つまり、地域の為、且つ、私たち自身の事業環境をより良くするために、~政策を提言する集団である~ということを強く認識してください。」
そして2点目は、「残念ながら出席できなかった皆様に、ぜひ今日の学びを伝えてください。」とのご挨拶がありました。
松本委員長からは、第1回全体研修の「商工会議所をより深く理解し、青年部卒業後の商工会議所活動の将来像を描く」という趣旨と、全体研修の流れについての説明がありました。第1部として映像と具体例を交えた「商工会議所の成り立ち、目的、事業活動、組織の説明」。第2部は「部会別ディスカッション・発表」という2部構成で進められます。
ここで全体研修の進行を助けてくれる、商工会議所各課の頼もしき助っ人、5名が映像で紹介されました!経営支援課より長澤秀幸様、工業振興課より伊達克彦様、商業観光課より水島大統様、総務管理課より櫻井伸吾様、そして会員共済課より名波佳紀様の紹介です。軽快な映像でスタートです!
まず、第1部のスタートとして浜松商工会議所総務企画部総務管理課の櫻井伸吾様から、商工会議所の成り立ち、組織、活動など、全体についての説明をいただきました。
続いて、商工会議所の5つの課の紹介がありました。 企業が直面する経営課題に対し、商工会議所各課がどのようにサポートしてくれるのか、5つの具体的なケースを例に、研修委員会による寸劇と商工会議所各課による解決VTRを交えて楽しく学びました。
第1話「夢はある。腕もある。でもお金が足りない。」
~~とある会社、株式会社エグスプリングの1室から始まります。どんどん伸びる、すごいスプリングを開発した社長。でも、量産する機械が無い。機械を買うお金も無い。さてどうしたらよい??事業計画を作ればお金を貸してくれる、という噂は聞いたもの。。。
Q1:事業を拡大したい!新商品も開発も!でもどこに相談すればいいか分からない。
経営支援課の長澤秀幸様より、経営課題の抽出とともにその解決策をご説明いただきました。会社の強みを活かし、弱みを改善する各種支援に対するアドバイスをいただきました。
第2話「俺の夢。ロボットを作りたい!」
~~急成長を遂げた、株式会社エグスプリング。会議室では、、「これからはロボットの時代だ!ロボットを作りたい!」と豪語する社長。でも、、
Q2:新規分野への進出!でもどうすれば??
工業振興課の伊達克彦様より、新たな産業を生み出すための会員制組織「浜松地域新産業創出会議」についての説明をいただきました。成長分野として宇宙航空、健康医療、農業に注目している企業は多くあり、中小企業が単独で新しい分野に参入する難しさを解決する一つの策として活発な活動が行われています。浜松地域の「ものづくり」を元気にする各種事業についての説明をいただきました。
第3話「ロボットができた!でもどこに売ろう??」
~~とうとうロボット開発に成功した 株式会社エグスプリング。江口社長と共同開発者は大喜び!でも完成した「エツロボ」、これからどうなる??
Q3:もっと売上を伸ばしたい!でも新規売り込みは難しいし・・・。どうすれば???
商業振興課の水島大統様より、商業振興と観光振興に関わる3つの事業についての説明を頂きました。平成29年NHK大河ドラマに向けた「家康・直虎 新商品開発プロジェクト」、会員事業所の販路開拓をサポート、マッチングをサポートしてくれる「はままつ個別商談会」、スタートから11年が経過する、やらまいか精神あふれる企業・商品を応援する「やらまいかブランド事業」の説明がありました。
第4話「従業員が増えてきた!」
~~ロボットの売り上げが好調な 株式会社エグスプリング 。江口社長のもとに、友人が訪ねてました。。従業員も100人を超える中、「労災保険」「福利厚生」など、大切なものがあるが、どうしている?と聞かれ、戸惑う江口社長・・・。
Q4:社員の福利厚生?労働保険? 簡単な方法は?お得な情報は?
会員共済課の名波佳紀様より、会員企業が受けられる各種制度についての説明がありました。加入手続き、毎年の申告など負担が大きい「労災保険」も相談すれば気軽に手間なく加入できることや、それに関わる各種福利厚生、退職金や各種共済金、損害賠償のことなど、商工会議所だからこそ受けられる利点を分かりやすくご説明いただきました。従業員の人材育成に役立つ各種検定試験とその対策講座なども含む、各種セミナーの案内もいただきました。
第5話「商工会議所会頭にオレはなる!!??」
~~すっかり立派な会社になった 株式会社エグスプリング。江口社長は次の目標を見据えたようです。「オレは商工会議所の会頭になるぞ!」と考えていると、そこに現れた永遠のライバル。「俺がなる!」「いや、俺がなる!」「・・・!」「・・・!」。。。
最後に再び総務管理課の櫻井伸吾様より、少し分かりにくい会議所の組織構成及び議員制度を一般的な会社組織に例えて、詳しくご説明いただきました。
第1部の最後として、再び総務管理課の櫻井様より、配布された資料を基にした詳しい商工会議所組織と、会頭ならびに各役員の選出方法などについてご説明をいただきました。
研修委員会による素晴らしい寸劇と、商工会議所各課の課長代理の皆様による解説VTRを通して、商工会議所の内容や役割を理解できたところで、第1部は終了となりました。ここからの後半は第2部。参加したYEGメンバーが実際に所属する商工会議所の12の部会に分かれてのグループディスカッションです。
「私たちは商工会議所会員として、浜松の発展のために( )をします!」というテーマで、YEGらしい活発なディスカッションが行われました。
ディスカッションの成果が部会ごとに発表されました。
(不動産部会)「私たちは商工会議所会員として、浜松の発展のために地価向上させます」
(建築木材関連部会)「私たちは商工会議所会員として、浜松の発展のためにモノづくり まちづくり 人づくりを請け負います」
(経営サポート部会)「私たちは商工会議所会員として、浜松の発展のために専門知識の提供を通じて企業の成長や発展に貢献します」
(健康医療福祉部会)「私たちは商工会議所会員として、浜松の発展のために健康で元気にアンチエイジングします!」
(商業部会)「私たちは商工会議所会員として、浜松の発展のために元気に笑倍(しょうばい)をします!」
(食品部会)「私たちは商工会議所会員として、浜松の発展のために、地元食材を生かした安心な食事をつくり、より良いサービスで、多くの人を呼びます!」
(金属機械商業部会)「私たちは商工会議所会員として、浜松の発展のために製造の地産地消します!」
(工業部会)「私たちは商工会議所会員として、浜松の発展のために世界最先端の一流のものづくり技術を生かし、世の中にわかりやすくアピールします!」
(情報文化部会)「私たちは商工会議所会員として、浜松の発展のために浜松のミリョクを伝える情報発信をします!」
(専門サービス部会)「私たちは商工会議所会員として、浜松の発展のために客様と向き合い浜松の人の心を豊かにします!」
(運輸部会)「私たちは商工会議所会員として、浜松の発展のために災害時に連携して物資をさばきます!」
(観光部会)「私たちは商工会議所会員として、浜松の発展のために感動の提供をします!」
最後は研修委員会副会長 鈴木仁副会長による所見です。「青年部として初めての<商工会議所学ぶ研修>。研修委員会では”楽しく伝えてしっかり学ぶ”をコンセプトに企画を進めてきたが、自分達にも多くの学びがあった。」そして、研修をする中で一番感じたこととして、「私達青年部は、青年部だけで終われない。ここに集まった隣りの人達とともにこれから先も部会として活躍する仲間です。」「将来、この参加者の中から部会長・議員・常議員、そして副会頭・会頭になる人もいるかもしれない。私たちは今、その可能性があるポジションにいる。そんな思いの中、ワクワクしながら研修作りができました。ぜひ今日の学びをお持ち帰りください。将来の商工会議所、浜松の発展の為に大活躍していただくことを祈念しております。」というお話があり、この大変白熱した会議所全体研修は閉会となりました。
全体を通しての総合司会は、鈴木秀幸委員、白石江美委員。第1部の寸劇ナレーションは小栗有美子委員でした。
会議所全体研修にご協力いただきました商工会議所の皆様、そして、素晴らしい研修を企画運営してくださった研修委員会のみなさん、ありがとうございました。