2019年11月30日ホテルコンコルド浜松『雲海』におきまして、静岡県商工会議所青年部連合会(以下県青連)、静岡県連大会 浜松大会が開催されました。
今回、大会の記念講演として、小野田真二様(公益社団法人 地球環境戦略機関 持続可能性ガバナンスセンター研究員)と大川哲郎様(株式会社 大川印刷 代表取締役社長)のお二方をお招きし、『SDGs理解からアクションへと題し、ご講演を頂きました。
言葉は知っているけど、実は理解できていない『SDGs』について理解を深める機会にしたい、さらにそれを企業活動へ落とし込んでいきたいという考えの下、ご両名をお招きさせていただきました。
県内12単会から多くの参加者を迎え開催されました。
鈴木将孝県青連会長による挨拶。「SDGsの第一人者のお二方を迎え、SDGsに対する理解を深め場にしたい」との挨拶を頂きました。
小野田様の講演です。『SDGs』の基礎となる17の開発目標から各企業が状況に応じた目標の立て方、世界は既に持続不可能な局面を迎えていく中で、法的な拘束の無い『SDGs』は中小企業の認知度が低い現状等の説明を頂き、そのような中でも、今後は企業価値の向上に不可欠なものになっていく、取り組まない事がリスクである事、中小企業は一社ではインパクトが弱いがパートナーシップを組み、地元、自分達にあった『SDGs』を考え、みんなでどんな将来をつくりたいか考え話し合いをして『SDGs』は難しいものではなく楽しい物であると考えようとの貴重なお話を頂きました。
続いて、大川様の講演です。大川様の体験を基に『SDGs』は全てを理解しなくても取り組む事はできる。よく聞かれるが『SDGs』は儲かるかと聞かれるが、損得のレベルで考える物では無い、が損は無い。『SDGs』目標を商売の目標に置き換え、将来への使命と考える。使命とは『明日、もし、あなたの会社が無くなったら、あなたのお客様は本当に困るのか?』困る存在にならなければ、使命を果たせていない。『SDGs』の精神、誰一人取り残さないは自分さえ良ければ、私には関係無いでは達成できない。今、『SDGs』は学校教育の場でも取り入れられているが、やる事が目標では無い、大企業でも理解されずに進んでいるが、上っ面の理解は商機を失う事もある。だが、チャンスでもある。との貴重なお話を頂きました。
参加者の方々も真剣に聴講されていました。
時間が少ないなか、質疑も受付てくださりました。『SDGs』への取り組み方等の質問へ親身になって答えていただきました。
最後に、山本益弘県青連筆頭副会長よりお二方へ「将来、自分達の子供にお父さん達は『SDGs』に対して何もして来なかったの?と言われない様に先に進んでいる企業さんに習って動きを起こしていきたい」との謝辞を述べられました。
『SDGs』という言葉は聞いているが、それが、何を目指し、自分達にはどう関わり合いを持つ事なの理解できない方が多い中、今回お二方の熱のこもった貴重なお話を伺い、理解を深めることができました。世界規模の目標の『SDGs』ですが、世界は既に持続不可能なを迎える中で、自分達には関係無い難しい事と考えず、まず、自分達に置き換え出来る部分から取り組みをする。即仕事には繋がらなくとも取り組まない事は今後はリスクであると考えさせられました。今後は今日のお話を少しでも活かせるよう努力していきたいと感じております。