活動報告

平成30年度 みちのく共同事業

平成30年8月24日(金)から26日(日)の3日間、浜松YEG総務委員会の事業として大船渡、石巻、仙台の各商工会議所青年部様のご協力を得て、平成30年度みちのく共同事業として総勢36名の経営に携わる若きメンバーが各所・企業へ訪問してきました。                                                                     本年度からは、過去6回に亘り行われてきた『東日本応援団』から『みちのく共同事業』と名称を変更し、内容共に新たな事業となります。今回のテーマは『自企業の備えを学ぶ』です。BCP(事業継続計画)を中心に、計画の策定・訓練・取り組み・修正・改善に至るまでの行程を3日間で学ぶ事業としています。東海地方では南海トラフ地震と名称付けられた大地震が、この50年以内に非常に高い確率で発生すると言われています。われわれ青年経済人として、有事の際、どの様に事業を継続していくかを、東日本大震災を経験された企業様を訪問し多くの事を学んできました。

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【第1日目】(8月24日)                                               まずは大船渡商工会議所にて、大船渡YEG会員企業様との災害時のBCP策定に関するディスカッション座談会を行いました。大船渡YEG様から高橋会長、渡辺直前会長をはじめ、5名の方にご参加を頂き、災害の実体験を基にしたBCP策定のヒントや災害時に企業が取るべく行動のお話を頂きました。

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【第1日目】(8月24日)                                              次に株式会社マイヤ様へ訪問。事業統括部の米谷取締役様よりBCPの策定マニュアル等を計画する上で重要な事や事業規模を問わず現実的にどのような計画を立てる事が大切かについての講話を頂きました。                                                        計画までの経緯や被災後の計画の見直し、計画順序と困難だった点、未だ未計画(想定できない点)になってしまっている点、計画内の初動アニュアルなどについて詳しくお話しを頂きました。

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夜には、大船渡YEGの皆様との交流会を開催・会場は大船渡YEG会員企業でもあるキャッセン大船渡内「海山(KAIZAN)」。大船渡YEGの皆様によるおもてなしを頂くと共に、昼間に行われた座談会の続きをさせて頂く事ができました。大船渡YEGの皆様、本当にありがとうございました。また浜松市役所から大船渡市役所へ派遣されている3名の方にも参加頂き、より詳しい大船渡市の復興状況についてお話を聞く事ができました。

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【第2日目】(8月25日)                                        2日目の視察先は日本製紙株式会社石巻工場様です。総務部村上様にアテンドを頂き、最新鋭の製紙機械を見学させて頂いた後、東日本大震災当時の工場の様子や教訓、BCPの取り組みについてご講話を頂きました。浜松YEGメンバーからも質問が多く出され、有益な学びの場となりました。                                         日本製紙石巻工場は普段なかなか視察できない企業だそうです。今回視察と講和を経験できた事は石巻YEG様のご尽力の賜物です。誠にありがとうございました。

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その後、『津波に負けたくない、地域の人々を励ましたい』という思いで作成・設置された大看板『がんばろう看板』を視察しました。こちらは復興のシンボルとして県内外から多くの人が訪れる場所です。この地域を襲った津波の高さを示すポールや音声ガイダンスがあり、震災を風化させない、復興に向かう強い思いが伝わる場所でした。その後は日和山公園へ移動。震災時、住民の方が避難した石段を徒歩で登りました。日和山公園は津波発生時に日本製紙㈱石巻工場の従業員の方々も避難した場所となります。当時の避難方法や状況を体験する事が出来ました。

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夜には、宿泊先である仙台市内にて仙台YEGの皆様との交流会を開催。会場は仙台YEG会員企業でもある『大町へそのを』となります。冒頭、仙台の『すすめ踊り』を仙台YEG会員様にて披露して頂いた後、交流会がスタート。石巻YEGの直前会長伊藤様にも参加頂き、日頃のYEG活動などの情報交換、今後のみちのく共同事業の内容などで、大いに交流が出来ました。
仙台YEGの皆様、本当にありがとうございました。

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【第3日目】                                               3日目、視察前に例年訪問している、閖上地区の定点観測を行いました。こちらは『みちのく共同事業』の前身の『東日本応援団』から訪問している場所となります。毎年訪問することでどのように復興が進んでいるかを目で確認し、震災を風化させないと心に誓う場所でもあります。

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【第3日目】(8月26日)                                         その後、2016年に震災遺構となった荒浜小学校へ訪問。こちらは震災が起こった当時のまま施設を保存しており、当時の津波の状況などの保管資料などを語り部の方ににご説明を受けながら見学をしました。この小学校は震災当日の児童・教職員や地元住民の皆様が屋上に避難して助かった場所となります。1階部分は津波の傷跡はすさまじく、改めて津波の恐ろしさを実感することが出来ました。

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【第3日目】(8月26日)                                        みちのく共同事業最後の訪問先は株式会社サイコー様です。サイコー様では『震災~BCP策定~その後の歩み』をテーマに総務経理部兼人事広報部、釜萢(かまやつ)様と専務取締役斉藤様にて実際に策定されたBCPについてのご講話を頂きました。時間が経つのも忘れるくらい、YEGメンバーは真剣に聞き入っておりました。移動をし、資源センターも見学させて頂き、実際の津波対応についての説明も頂きました。

今回、浜松YEGから36名が東北の地を訪れ、多くの学びを経験して参りました。今回、残念ながら参加できなかったメンバーにも、本事業の学びを発信、共有し、内容を周知する事で、浜松YEG会員の企業全体に広がり浸透する事を期待しています。またそうする事で、各企業の有事に対する備えが、地域全体にも拡がり、地元企業へ貢献出来たらと考えています。参加メンバー一同、今回の視察は実りある充実した3日間だったと確信しております。
最後に視察受け入れのご協力、多くの学びを頂きました各YEGの皆様、訪問先ご担当者の皆様に深く感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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