平成29年12月9日(土)~10日(日)の二日間にわたり、浜松市ギャラリーモール ソラモにて、浜松市民に対して広く防災の意識を高めていただく為の事業『みちのくフェスタ!』を開催いたしました。
私たち浜松商工会議所青年部は、東日本大震災発生から今日まで、被災地の復興支援や被災地域の商工会議所を通じて交流を重ねて参りました。この経験をもとに、今度は東海地震が心配されるこの地域に対して情報発信をし、災害、地震に備える人づくり、地域づくりの実現を目指すことが大切と考えております。さらに東北の被災地域の方々にもお越しいただき、現地の生の声を聴かせていただくとともに、浜松市民の皆様とも直接交流していただき、相互の発展を目的として行われました。
左から、大船渡YEG 渡辺徹会長、仙台YEG福田大輔会長、浜松YEG神谷紀彦会長の3名様の挨拶により、みちのくフェスタ!が始まりました。
みちのくフェスタ!のステージブースは、浜松消防音楽隊の皆様による生演奏から始まりました!
演奏だけでなく、アトラクションも披露していただきました。
防災や災害時の救助活動には欠かせない消防隊の皆様にもご協力をいただきました。消防車両や設備の展示と説明、災害時の活動内容のお話をしていただきました。
展示・体験ブースでは、市内の小学生の皆様に描いていただいた防災ポスターや、防災マップと津波シミュレーターを展示しました。
防災用具や防災車両のペーパークラフトの工作コーナーもありました。
震災の語り部2名様、大船渡津波伝承館の館長である齊藤賢治様と仙台中央タクシー株式会社勤務の語り部タクシードライバー 石濱信次様です。日ごろから被災地を訪れる方々に対して震災の悲惨さや防災の大切さを語り継がれています。その貴重な講演を浜松で聞くことができました。
大船渡YEGと仙台YEGの皆様によるパネルディスカッションを行いました。震災発生時の現地の様子やその後の被災状況から避難、復興へ続く記憶を語っていただきました。聴講者からの質問も受け付け、その体験からなるアドバイスを浜松市民の皆様に対して直接話していただくという貴重な機会となりました。
みちのくフェスタ!実施に先駆けて、浜松市の全ての小学校の児童の皆様に対して、震災・防災ポスターの作成をお願い致しました。12月9日には、ステージにてその優秀者への表彰が行われました。
物産スペースでは、大船渡YEGや仙台YEGをはじめとした東北の方々による実演販売がなされました。牛タンやサンマ、ホタテ、アワビ等、東北の名産をその場で焼き上げ、焼きたてをいただきました。
震災の復興には欠かせない自衛隊の皆様にもご協力をしていただきました。
特殊車両の展示や野外炊飯車によるカレーライスの炊き出し、ゆるキャラを交えた市民との交流までしていただきました。日頃は知ることが少ない自衛隊の活動内容や、いざ震災が起きた時の話が聞けて、心強さと安心感をいただくことができました。
みちのくフェスタ!は、日頃からの防災の意識と準備の大切さを大人から子供まで全ての方々に感じて頂ける内容になったと思います。大船渡、仙台YEGメンバー等の被災された方々と浜松市民の皆様が直接触れ合うこともでき、二つの地域の交流がなされ、人々の絆がより深まる事業となったと思います。